時事問題からみた阪神優勝

時事問題からみた阪神優勝

監督と選手の年齢差を乗り越えての日本一達成

最年長監督が若い選手を優勝に導く

阪神の岡田監督は今季(2023年シーズン)12球団の監督の中で最年長の65歳。40代〜50代の監督が中心のなっている現在の球界においてはかなりの高齢です。若いイメージがある日本ハムの新庄監督よりも若い監督が4人(12人中)もいるぐらい、プロ野球の監督は若返り化が進んでいます。

 

12球団監督年齢(2023年4月1日時点)

球団 監督 生年月日 年齢
阪神 岡田 彰布 1957年11月25日 65
広島 新井 貴浩 1977年1月30日 46
DeNA 三浦 大輔 1973年12月25日 49
巨人 原 辰徳 1958年7月22日 64
ヤクルト 津 臣吾 1968年11月25日 54
中日 立浪 和義 1969年8月19日 53
オリックス 中嶋 聡 1969年3月27日 54
ロッテ 吉井 理人 1965年4月20日 57
ソフトバンク 藤本 博史 1963年11月8日 59
楽天 石井 一久 1973年9月9日 49
西武 松井 稼頭央 1975年10月23日 47
日本ハム 新庄 剛志 1972年1月28日 51

 

一方、阪神20代の若手中心で、シーズン前は監督と選手のコミュニケーションが問題なのではないかとも言われていました。岡田監督がいまどきの若者とうまくいくわけがないとかね。

 

12球団監督年齢と一軍出場選手平均年齢

年齢が高いトップ3、年齢が若いトップ3

球団 監督 年齢 選手平均 投手平均 野手平均
阪神 岡田 65 26.35 26.32 26.39
広島 新井 46 27.17 26.82 27.58
DeNA 三浦 49 28.04 27.79 28.27
巨人 64 27.02 26.15 28.04
ヤクルト 54 26.86 27.07 26.64
中日 立浪 53 26.90 26.90 26.91
オリックス 中嶋 54 26.40 26.55 26.26
ロッテ 吉井 57 27.03 27.00 27.07
ソフトバンク 藤本 59 27.21 27.68 26.76
楽天 石井 49 27.69 27.07 28.42
西武 松井 47 26.48 26.48 26.48
日本ハム 新庄 51 26.28 26.40 26.17

選手平均年齢は今シーズンに一軍で出場があった選手のみを対象として2023年4月1日時点の年齢で計算。

 

こうしてみると阪神は監督と選手が40歳差。セ・2位のDeNAは20歳差なので、阪神がいかに離れているかがわかります。野球界に限らず、上司と部下で40歳差ある組織ってなかなか見かけませんよね。

 

新卒22歳の40歳差となると62歳。定年後再雇用の年齢です。
その差を埋めての日本一達成。新しい組織のカタチを阪神が示したんじゃないですかね。

 

人口ピラミッドで見る阪神岡田監督と選手の年齢ギャップ


総務省統計局が公表している日本の各歳年齢人口を人口ピラミッドにしたのが上図。
(2022年10月1日時点人口)

 

岡田監督と選手のあいだがだいぶ空いてますよね。
いわゆる団塊ジュニア世代(日ハム新庄監督ら)があいだに入ります。

 

岡田監督選手たちのことを自分の子供と孫のあいだぐらいだといっています。
この差を乗り越えての日本一。

 

選手が岡田監督のやり方についっていった結果だと思いますが、岡田監督も自分の、昔のやり方を押し付けたわけではなく、いまの時代にあわせて変えていた部分もありました。

昔は選手と話すことはなかったけど、いまは個別に話すこともあるとか。

 

いわゆる「ホメて伸ばす」だけではない操縦法も老獪。
だから名将なんでしょうし、だから年齢差を乗り越えられたんでしょうね。

 

新時代のリーダー像を岡田監督が示したのが阪神優勝でした。

 

新型コロナ前水準の観客動員数300万人突破

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、ことしの5月に2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に変更されました。これによりスポーツイベントの観客動員数コロナ前水準に戻りつつあります。

 

2023年シーズンのプロ野球観客動員数(チーム別主催試合)

球団 観客動員数 1試合平均
阪神 2,915,528 41,064
巨人 2,708,315 38,145
ソフトバンク 2,535,061 35,705
DeNA 2,280,927 32,126
中日 2,183,950 30,333
広島 2,054,852 28,540
ヤクルト 1,976,151 27,447
オリックス 1,947,453 27,048
日本ハム 1,882,573 26,515
ロッテ 1,803,994 25,055
西武 1,422,853 20,040
楽天 1,358,512 18,868

(データ出所:NPB日本野球機構「2023年 セ・パ公式戦 入場者数」)
最も多いのが阪神タイガース1試合平均で4万人超。これは西武や楽天の2倍以上となっています。

 

阪神はCS+日本シリーズで300万人突破

上記の観客動員数はリーグ公式戦のみの数値ですので、阪神はこれにクライマックスシリーズ3試合+日本シリーズ3試合(主催試合)を加えると、合計で3,166,516人(300万人超)となります。

 

ちなみに、東京ディズニーランドの年間入場者数は約1200万人(2022年)。1日あたりにすると、約3万3千人。阪神の1試合平均4万人超は東京ディズニーランドの1日平均を上回っています。

 

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