箱根駅伝で三冠に挑戦した大学と達成した大学

箱根駅伝で三冠達成した大学は?

大学駅伝三冠目が箱根駅伝

出雲、全日本大学、箱根を大学三大駅伝といい、同一年度でこの3大会を制することを大学駅伝三冠と呼んでいます。これまで三冠を達成した大学は5校のみ。しかも各校1回ずつです。

 

大学駅伝三冠達成校

大東文化大学(1990年度)、順天堂大学(2000年度)、早稲田大学(2010年度)、青山学院大学(2016年度)、駒澤大学(2022年度)。

 

今年度(2023年度)は駒澤大学が出雲と全日本大学を制して二冠。
箱根駅伝に史上初の三冠連覇(2回目の三冠達成も初)がかかっています。

 

これまで、箱根駅伝に三冠をかけて挑戦し、達成した学校と逃した学校がどこだったか。
調べてみました。

 

箱根駅伝で三冠に挑戦した大学

年度 三冠挑戦大学 結果 三冠を阻止した大学
1990 大東文化 三冠達成
1998 駒澤 三冠ならず 順天堂
2000 順天堂 三冠達成
2009 日本 三冠ならず 東洋
2010 早稲田 三冠達成
2013 駒澤 三冠ならず 東洋
2016 青山学院 三冠達成
2018 青山学院 三冠ならず 東海
2022 駒澤 三冠達成

三冠達成と三冠ならずが交互になってました。
2023年度は駒澤大学が三冠に挑戦!ジンクスを破り三冠達成できるかに注目です。


こんなにちがう出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝

大学三大駅伝とは、出雲駅伝全日本大学駅伝箱根駅伝の3大会のことを指しますが、この3大駅伝は距離で比べると、別の競技なんじゃないかというぐらいちがいます。

 

それだけに、この三大会すべてで優勝する大学駅伝三冠はむずかしいんですね。

 

出雲、全日本大学、箱根のちがい

出雲 全日本大学 箱根
開催日 毎年スポーツの日 毎年11月第1日曜日 毎年1月2日-3日
出場チーム数 21チーム 27チーム 21チーム
距離 45.1km 106.8km 217.1km
区間数 6区間 8区間 10区間

 

このとおり距離が全然違います。
出雲駅伝の距離を「」とすると、全日本大学駅伝が「2.4」、箱根駅伝は「4.8」です。

 

区間数のちがいより距離のちがいのほうが大きいんですね。
ということは、各区間の距離もかなりちがってきます。

 

出雲 全日本大学 箱根

1区

8.0km 9.5km 21.3km

2区

5.8km 11.1km 23.1km

3区

8.5km 11.9km 21.4km

4区

6.2km 11.8km 20.9km

5区

6.4km 12.4km 20.8km

6区

10.2km 12.8km 20.8km

7区

17.6km 21.3km

8区

19.7km 21.4km

9区

23.1km

10区

23.0km

 

最も短いのは出雲駅伝2区の5.8kmで、最も長いのが箱根駅伝2区と9区の23.1km。
箱根駅伝全区間が20km以上で、ほかの2大会とはかなりちがってるんですね。

 

区間の距離のバラエティさという意味では全日本大学駅伝が特徴的で、最短1区9.5kmと最長8区19.7kmでは2倍以上の差があります。

 

大学三大駅伝(出雲、全日本、箱根)の歴代優勝チーム

2000年以降の大学三大駅伝歴代優勝校はこちら。

出雲 全日本 箱根
2000 順天堂 順天堂 順天堂
2001 順天堂 駒澤 駒澤
2002 山梨学院 駒澤 駒澤
2003 日本 東海 駒澤
2004 日本 駒澤 駒澤
2005 東海 日本 亜細亜
2006 東海 駒澤 順天堂
2007 東海 駒澤 駒澤
2008 日本 駒澤 東洋
2009 日本 日本 東洋
2010 早稲田 早稲田 早稲田
2011 東洋 駒澤 東洋
2012 青山学院 駒澤 日本体育
2013 駒澤 駒澤 東洋
2014 中止 駒澤 青山学院
2015 青山学院 東洋 青山学院
2016 青山学院 青山学院 青山学院
2017 東海 神奈川 青山学院
2018 青山学院 青山学院 東海
2019 國學院 東海 青山学院
2020 (中止) 駒澤 駒澤
2021 東京国際 駒澤 青山学院
2022 駒澤 駒澤 駒澤
2023 駒澤 駒澤

2000年以降で同じ年度に三大駅伝すべてを制する大学駅伝三冠を達成したのは、順天堂大学(2000年)、早稲田大学(2010年)、青山学院大学(2016年)、駒澤大学(2022年)の4校だけとなっています。

 

おなじ「駅伝」といっても距離があれだけちがうと、やはりすべてを制するのは大変なんですね。

 

二冠を達成したけど、最後の三冠(箱根)で優勝できなかったというパターンが日本大学(2009年)、駒澤大学(2013年)、青山学院大学(2018年)と3回あることからも、その困難さがわかります。