2024年入試での時事問題対策(NATO、イスラエル、戴冠式など)

2024年入試での時事問題対策

時事問題関連で狙われそうなテーマ

入試には時事問題という科目はありませんが、中学入試から大学入試まで社会で時事問題に関連したテーマの出題がされることがよくあります。そこで、2023年時事問題の中から入試で出題されそうなテーマをまとめました。

 

受験生のみなさん、チェックしておいてください。

 

フィンランドがNATOに正式加盟

ことしの4月4日にフィンランドNATO(北大西洋条約機構)に正式に加盟しました。これでNATOは31か国に。フィンランドと同時にNATOへの加盟を申請したスウェーデンも手続きが完了次第、加盟する予定となっています。

スウェーデンのNATO加盟にはトルコが難色を示していましたが、正式に加盟する見込みとなっています。

 

入試での時事問題対策(NATO加盟国、EU加盟国)

入試問題対策としてはNATO加盟国(31か国)、EU加盟国(27か国)を整理しておきましょう。

◎…当初からの加盟国、○…のちに参加した加盟国

NATO加盟国(31か国) EU加盟国(27か国)
フランス
イタリア
ベルギー
オランダ
ルクセンブルク
デンマーク
ポルトガル
ドイツ
ギリシャ
スペイン
ハンガリー
ポーランド
チェコ
スロバキア
リトアニア
エストニア
ラトビア
スロベニア
ルーマニア
ブルガリア
クロアチア
フィンランド
イギリス
ノルウェー
アイスランド
アメリカ
カナダ
トルコ
アルバニア
モンテネグロ
北マケドニア
アイルランド
オーストリア
スウェーデン
キプロス
マルタ

*スウェーデンは、まもなく正式加盟となる見込み

 

NATO加盟国、EU加盟国を整理すると…

NATO、EU両方に加盟 22か国 フランス,イタリア,ベルギー,オランダ,ルクセンブルク,デンマーク,ポルトガル,ドイツ,ギリシャ,スペイン,ハンガリー,ポーランド,チェコ,スロバキア,リトアニア,エストニア,ラトビア,スロベニア,ルーマニア,ブルガリア,クロアチア,フィンランド
NATOにのみ加盟 9か国 イギリス,ノルウェー,アイスランド,アメリカ,カナダ,トルコ,アルバニア,モンテネグロ,北マケドニア
EUにのみ加盟 5か国 アイルランド,オーストリア,スウェーデン,キプロス,マルタ

NATOにもEUにも加盟していない国は、スイス,ウクライナ,ジョージア,アルメニア,アゼルバイジャンなどです。

 

広島サミット開催

ことしはG7サミット日本(広島)で開催されました。日本でのG7サミット開催は7回目。
これまでの日本開催をふり返ってみます。

 

入試での時事問題対策(日本で開催されたサミット)

「日本でサミットがあった時の首相は?」「日本でサミットがあった年に起きた出来事は?」のような出題が予想されます。

日本開催 当時の首相 主な出来事
1979 東京サミット 大平正芳 英サッチャー首相就任
1986 東京サミット 中曾根康弘 チェルノブイリ原発事故
1993 東京サミット 宮澤喜一 EU(欧州連合)発足
2000 九州・沖縄サミット 小渕恵三 露プーチン大統領就任
2008 北海道・洞爺湖サミット 福田康夫 リーマン・ブラザーズ経営破綻
2016 伊勢志摩サミット 安倍晋三 米大統領選でトランプ氏勝利
2023 広島サミット 岸田文雄 英チャールズ国王戴冠式

 

イスラエルが戦争状態に

イスラエル軍とパレスチナ自治区のイスラム組織ハマスによる軍事衝突が激化し、イスラエル軍が空爆を行うなど戦争状態となりました。

 

入試での時事問題対策(地図でイスラエルの位置を確認)

入試ではニュースで取り上げられている地域に関して出題されることがあります。イスラエルの場所および周辺国をしっかり把握しておきましょう。

 

イスラエルの首都(※)でありユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地ともなっているエルサレム北緯31度で、日本の鹿児島県あたりに相当します。

 

※イスラエルはエルサレムを首都だとしていますが、国際的には認められていません(日本も認めていない)。

 

英チャールズ国王の戴冠式(たいかんしき)

5月6日にイギリスでチャールズ国王の戴冠式が行われました。戴冠式(たいかんしき)は国王が即位したことを国内外に知らせる儀式で、イギリスで戴冠式が行われるのは70年ぶりの出来事です。

 

入試での時事問題対策(前回の戴冠式前後の出来事)

イギリスで前回、戴冠式が行われたのは1953年でした。第二次世界大戦後の歴史と絡めて出題されることが予想されるので、1953年前後の出来事はしっかり覚えておきましょう。

 

「次の出来事は、イギリスで前回、戴冠式が行われたときよりも前の出来事ですか?あとの出来事ですか?」のような出題が考えられます。

出来事
1945 国際連合発足
1946 インドシナ戦争(〜54年)
1947 インド独立
1948 世界人権宣言、イスラエル建国
1949 NATO(北大西洋条約機構)発足、中華人民共和国建国
1950 朝鮮戦争勃発
1951 サンフランシスコ講和条約
1952 エジプト革命
1953 エリザベス2世の戴冠式(6月2日)、奄美諸島の日本復帰、テレビ放送開始
1954 自衛隊の発足
1955 アジア・アフリカ会議
1956 日ソ共同宣言、日本が国連加盟、スエズ動乱、ハンガリー動乱
1957 パグウォッシュ会議(第1回)
1958 イラク革命(イラク共和国の成立)
1959 キューバ革命(政権樹立)

 

インドの人口が世界一に

国連による国別の人口推計でインド中国を抜いて世界一になりました。ことし半ばの時点で世界の人口は80億4500万人で、その17.8%(14億2860万人)がインドの人口となっています。

 

入試での時事問題対策(国別の人口ランキング推移)

人口が多い国がどのように変わってきたのか覚えておきましょう。1950年の時点では日本は世界で5番目に人口が多い国でしたが、現在は12番目となっています。

 

1位 2位 3位 4位 5位
2023 インド 中国 アメリカ インドネシア パキスタン
(億人) 14.29 14.26 3.40 2.78 2.41
(割合) 17.8% 17.7% 4.2% 3.5% 3.0%
2000 中国 インド アメリカ インドネシア ブラジル
(億人) 12.60 10.50 2.81 2.13 1.75
(割合) 20.6% 17.2% 4.6% 3.5% 2.9%
1970 中国 インド アメリカ ロシア インドネシア
(億人) 8.12 5.51 1.99 1.30 1.14
(割合) 22.2% 15.1% 5.4% 3.5% 3.1%
1950 中国 インド アメリカ ロシア 日本
(億人) 5.39 3.53 1.47 1.02 0.84
(割合) 21.8% 14.3% 5.9% 4.1% 3.4%

(データ出所:「国連人口基金」のホームページをもとに集計)